セックスレス・妻だけEDに向き合う夫の心境。離婚危機から関係改善への出発点とは|フタリノコト
100組、100通りの答えがある「フタリノコト」について、ゲストの方のリアルストーリーを深掘りすることで、世の中の正解じゃなく「ふたりのこたえ」を見つけるヒントになるような情報をお届けしていきたいと思っております。
パーソナリティは、フタリノ代表のしみぃでお送りします。
しみぃ: 前回より、新婚当初から3年間セックスレスだったご夫婦が様々な努力を重ねた結果、関係に変化があったというご夫婦のお話をうかがっています。今回はご主人である”りんさん”をゲストにお招きしております、よろしくおねがいします。
りんさん: よろしくお願いします
しみぃ: 奥様のりんねるさんには前回のラジオで、セックスレスを解消するまでに取り組まれたこと等のお話をうかがってきました。今回は夫の立場から、これまでの歩みや葛藤などをお聞きしたいと思います。
まずは自己紹介をお願いします。
りんさん: りんと申します。今年で31歳、妻とは同い年で結婚して丸3年です。
今回はあくまで私たち夫婦の場合ですが、セックスレス改善に向けた取り組みや、男性側の視点についてお話しできればと思いますので、よろしくお願いします。
しみぃ: まず初めに、何故このラジオに出ようと思ってくださったのか、お聞かせいただいてもいいですか。
りんさん: はい。セックスレスという問題に対して、同じように悩んでいる方のお役に立てればと思い参加しました。原因は、夫婦によって異なるとは思うんですが、私たち夫婦がどのようなことを取り組んできたのか、参考にしていただければと思います。
セックスレスを解消した今の夫婦の関係
しみぃ: 現在結婚して3年で、2年間セックスレス状態、1年前から問題に向き合おうと努力を続けてこられてたお二人ですが、その時と今で夫婦の間にはどんな変化がありましたか?
りんさん: そうですね、まず、以前より夫婦の会話が増えました。1年前は夫婦の関係が特に悪くて、家庭内での喧嘩が絶えず、雰囲気がピリピリしてました。
妻の発案で 2人でカウンセリングを受けて、第三者であるカウンセラーを交えてお互い不満に思っていることを現状整理しました。夫婦それぞれが取り組むべきことについて、客観的なアドバイスをいただき、関係改善に向けて行動することで少しずつ良い変化が生まれたような状況です。
カウンセリングを経て、互いの価値観や考え方、クセなどを知ったことで、喧嘩に発展する前に対話で解決することが増えたことも、大きな変化でした。
しみぃ: なるほど。第三者に入ってもらうことで、コミュニケーションがだいぶ改善して、1年前よりも夫婦の会話量が増えてきたということなんですね。
りんさん: そうですね、はい。
しみぃ: 元々は奥様から「私たちセックスレスだよね」と切り出したとお聞きしました。りんさんは、セックスレスについて課題意識をもったのはいつ頃からだったんですか?
りんさん: 私は元々性欲自体がそんなに強くはないので、妻とセックスできないことに対しての不満はそこまで抱えていませんでした。そもそも、問題として認識していなかったというのが正直なところです。
日々の喧嘩の積み重ねによって、妻を性の対象として見れなくなったというのが、セックスをより遠ざけた要因なのかなと思っています。
しみぃ: 元々性欲が強くないということでしたが、結婚前と結婚後では何か変化がありましたか?
りんさん:結婚を機に変化はありませんでしたね。1年半ほど同棲をしていた延長線上に結婚があったので、特に気持ちが盛り上がるとか、そういったことはありませんでした。
しみぃ:なるほど。交際当初からセックスが多かったわけではないお二人が、「私たちセックスレスだよね」と問題について改めてお話するのは抵抗ありませんでしたか?
りんさん:抵抗はありませんでした。お互いの性の価値観や離婚について、真剣に話すのはその時が初めてでしたが。
しみぃ:セックスレスと合わせて、離婚の話が出たっていうのは、りんさんにとっては青天の霹靂ではなかったですか?
りんさん:えっと、青天の霹靂ではなかったですね。それまでに少しずつ、会話の中にそういったフレーズが出てきていましたので。お互いに働いていて自立しているので、一緒にいる理由がなければ別に一緒にいなくても…というスタンスだったので、特に驚きはなかったです。
しみぃ:なるほど、離婚の話もあまり驚かないぐらい夫婦関係がギスギスして不協和音が生じてしまっていた時期だったんですね。
りんさん:そうですね、そういう状況になりますね。
離婚を切り出されても問題解決に取り組めたワケ
しみぃ:そんな状態から真剣に向き合って、改善していこうと思えるようになったのはすごいことですよね!そのきっかけって何でしたか。
りんさん:まず、妻の本音が聞けたことかなと思います。レスが原因で離婚を考えていると面と向かって真剣に言われたのがきっかけです。
性に関しては人によって優先順位があって、重要性の高い低いがあると思います。妻にとってはセックスが大切なものだと涙ながらに訴えられた時に、この問題に対してしっかり向き合おうと考えさせられました。
しみぃ:そこで奥さんの真剣さが伝わったということなんですね。ただ、不協和音が生じていてお互いに気まずい状態だった時に「離婚」というワードが急に出てきて、「じゃあ離婚しよう」という風になってもおかしくなかったと思います。そうならなかったのはなぜだったんでしょうか。
りんさん:僕の考えとして、まずはその問題の解決に取り組んでみて、それでもダメだった時の選択肢として離婚を考えよう、と妻にも伝えました。妻も夫婦改善のセミナーなどに以前から参加をしていまして、お互いのことが嫌な状況であっても「問題を解決したい」という気持ちはお互いに心の底にはあったんです。
夫婦それぞれが、向き合おうという気持ちを少なからず持っていたということが、レス改善の取り組みに向けて一歩踏み出すためのトリガーになったのかなと思います。
しみぃ:「離婚」ってネガティブなワードではありますが、それだけ真剣に考えていて、 改善していきたいという気持ちをお互いに確認できたのが、最初のステップとして大事だったということですね。
りんさん:書籍を読んだりセミナーに参加をすると、問題を解決するための手法やプロセスの話に主軸を置いて話すことが多いように思います。でもまずはその前段として、問題に対して夫婦がちゃんと向き合う姿勢があるのかどうかをしっかり確認するのが、一番大事なステップかなと思っています。
改善の手法やプロセスはあくまで次の話で、解決しようというベクトルをしっかり合わせるということが、レスや夫婦仲の改善を進めるうえでは重要なんですよね。
しみぃ:ほんとにそうですね。ベクトルが合っていないと、あれしようこれしようって押しつけになってしまったり、うまくいかないですもんね。
りんさん:そうですね、一方通行でボール投げっぱなしで返ってこないみたいな状況になってしまうと思うので、ちゃんとキャッチボールできる体制をしっかり作っておくのが大事だと思います。
愛情表現のずれが、大きな亀裂を生んでいた
しみぃ:すごく勉強になります!ちなみに、性の優先順位の話も出てきましたが、りんさんにとってセックスってどういう位置づけなんですか?
りんさん:僕は性欲が強くないので、そもそも自分の快楽を満たすという位置づけではなくて、自分でも正直セックスのポジションがよくわからないというのが1つです。
あとは、プレゼントを買ったり、ご飯をつくったり、肩をもんであげたり、セックス以外のことで自分なりの愛情表現をしていたというところです。
しみぃ:なるほど、その愛情表現が奥さんが求めるものとは違ったってことなんですね。
りんさん: そうですね、私の愛情表現と妻の求めるものが真逆でした。妻は体の触れ合いがあることで愛情を感じるという考え方を持っていたので、そこがそもそもずれていました。そして問題に対してしっかりと向き合って話し合う場がないまま、結果として「離婚」「セックスレス」という大きな問題として表面化し、そこで初めてずれに気付いたという状況です。
しみぃ:りんさんがしていたことが、奥さんの愛情の受け取り方とミスマッチがあり、全然伝わっていなかったんですね。
りんさん: 普段なにげなくしている自分の行動が、パートナーのニーズに沿ったものなのかどうかを確認することが大切なのかなと思いますね。
しみぃ: ちなみにりんさんは、奥さんからの愛情をどういう風に受け取っていたんですか?
りんさん: 妻はドライなタイプで、愛情表現の行為とか感謝の言葉とかはあまりなかったです。これは、家庭環境とかそういうものに関係していると思うんですが、やって当たり前できて当たり前という環境下で育ってきたというバックグラウンドを知っているので、そういうものだと受け入れてはいました。
妻からの愛情表現がないということに多少の寂しさは感じていましたが、特に不満ということもありませんでした。
しみぃ:それも深いですね。愛情表現の仕方も、その受け取り方も人によってほんとに様々なので、そこがまず違っているという点に気付けるかどうかが大きなポイントですね。
りんさん: 私たちのような事例に対して、全く問題のないカップルもいれば、同じような問題を抱えるカップルもいると思います。一つの事柄に対して、問題か問題でないかは人により異なるので、不満に思うことを一つずつ確かめるために向き合って対話するということが大事だなと思います。
しみぃ:ありがとうございます。まだまだたくさんお聞きしたいことがありますが、前編はここまでということで。後編では、より詳しくレス解消までの過程についておうかがいしていきたいと思います。
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